母国が52年ぶりW杯に王手か クロアチア対インクランド展望
優勝経験国のイングランドがやや有利とみる。
というのも、クロアチアは7日の準々決勝ロシア戦で延長含む120分+PK戦の死闘を演じ、選手は疲労困憊なのだ。試合中にGKスバシッチ(モナコ)が足を痛めながらプレー続行。右SBブルサリコ(Aマドリード)も負傷交代を強いられるなどケガ人も目立つ。
主力は、MFモドリッチ(Rマドリード)ら30代が中心となっており、体力的にも気掛かりな部分が少なくない。
それに比べるとFWケーン(トットナム)を筆頭に20代前半のメンバーが軸を担うイングランドには余裕が感じられる。
7日の準々決勝スウェーデン戦では、得点ランキングトップに立つケーンにはゴールが生まれなかったものの、22歳のMFアリ(トットナム)ら他の攻撃陣が躍動。GKピックフォード(エバートン)ら守備陣も安定感のあるプレーを見せた。
現在の攻守のバランスの取れたチーム状態を保つことができれば、クロアチア相手でも簡単に崩れないはず。
サッカーの母国が66年の自国開催大会以来、52年ぶりのW杯王者の座に王手をかけそうだ。
(サッカージャーナリスト・元川悦子)