ソーシア監督が調整示唆 大谷はマイナーでも球団に貢献
二刀流人気はマイナーにも波及しそうだ。
右肘靱帯損傷で6月6日(日本時間同7日)のロイヤルズ戦を最後にマウンドから遠ざかっているエンゼルス・大谷翔平(24)。19日にチームドクターによる再検査を受けた結果、投球練習が認められ、すでにキャッチボールを開始。近日中にもブルペン入りする見込みだ。
ソーシア監督は、いきなり実戦復帰させた打者の時とは異なり「投手としては段階を踏まなければならない」と、マイナーでの調整を示唆した。
リハビリが順調なら、今季中の復帰を目指して、傘下のマイナー球団で実戦登板する運びとなる。
大谷がマイナーのマウンドに上がれば、各地のファンの関心を集めるのは必至だ。各球場とも、大谷目当てにファンが押し寄せるだけに、エ軍傘下のマイナー球団には朗報だろう。
何しろ、ルーキーリーグから3Aまでの傘下6球団は揃って不入り。3Aソルトレーク(ユタ州)の今季1試合当たりの平均入場者数は6058人(1万4511人収容)で、パシフィック・コーストリーグの16球団中15位。昨季も同6903人で15位と、ここ数年は集客に苦戦しているのだ。2Aモービル(アラバマ州)は、今季1207人、1Aバーリントン(アイオワ州)は、同846人も同様に観客動員は低迷しており、いずれもリーグ最少だ。
かつて、レッドソックス・松坂(現中日)がマイナーで調整登板した際には、1億ドル右腕としての注目度の高さから、敵地の観客動員記録を更新した。
松坂以上に注目度が高い大谷は、自軍傘下のマイナー球団のビジネスにも貢献することになる。