ヤンキース田中ピンチ 大物投手補強で先発5番手に降格も

公開日: 更新日:

 かつてのエースが貫禄を示した。ヤンキース・田中将大(29)が24日(日本時間25日)のレイズ戦で3安打9奪三振完封で8勝目(2敗)をマーク。昨年4月のレッドソックス戦以来、自身3度目のシャットアウトでメジャー通算60勝目に到達した。

 今季前半戦は15試合に登板し、7勝2敗と勝ち越しながらも防御率4.54と精彩を欠いた。6月には両太もも裏の張りで約1カ月戦列を離れただけに「こういう投球ができた喜びはあるけど、明日から次に向けてしっかり調整していきたい」と後半戦の巻き返しを誓った。

 チームは首位レッドソックスと5ゲーム差でア・リーグ東地区2位に付けている。12年以来6年ぶりの地区優勝を目指すヤンキースはトレード期限(7月末)を前に補強に動いており、この日はオリオールズの救援左腕ブリットンを獲得。今後は14年の新人右腕でメッツのデグロム(今季5勝5敗、防御率1・.1)ら他球団のエース級を獲得するとみられている。

■PSはローテから外れる可能性も

 実績も実力もある先発投手が加入すれば、田中の立場は危うくなる。昨季までは不動のエースだったが、今季は若手右腕セベリーノ(24=14勝3敗、防御率2・63)と立場が逆転。開幕からセベリーノ優先のローテーションが組まれている。田中の位置付けは現状、セベリーノ、サバシア、グレイに次ぐ先発4番手にすぎない。デグロームらの大物クラスを獲得すれば、田中は5番手に降格し、ポストシーズンはローテーションから外れる可能性もある。

 昨季の田中はポストシーズン3試合に登板して2勝1敗、防御率0.90と好投。「ポストシーズンで投げる喜びを知った」と話していたが、10月にマウンドに立てるかどうかはシーズン終盤の投球内容にかかっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」