山根会長だけではない ボクシング連盟に巣くう女帝の正体

公開日: 更新日:

■預金通帳に記された証拠

 くだんの不正流用が問題視されると、内海理事は成松選手に電話をかけ、別の2選手に渡った助成金160万円を“あなたに返す”と一方的に告げ、成松選手の戸惑いをよそに、翌日には銀行口座に160万円を振り込んだ。それをラインで連絡してくると、<心配かけてごめんね><160万円は、会長が出してくださいました>と幕引きを図ろうとしたというのだ。

 告発状には、東京事務所やラインでのやりとりが克明に記され、内海理事からの振り込みが確認できる預金通帳も証拠として示されている。

 そのうえで、「不正流用に関わる160万円を成松氏の口座に振り込むことにより、本件不正流用自体の隠蔽を図った」と断じている。

■第三者委設置を発表も…

 12の告発事実が記されている告発状には、助成金の不正流用だけではなく、他の問題についても内海理事の名前が登場している。日本ボクシング連盟の女子ボクシング委員会副委員長も兼ねる内海理事は山根会長の側近中の側近といわれ、助成金の隠蔽工作疑惑に関する一連の言動を見れば分かるように、ドンの手足となって動き、また、必死に守ろうとしている様子がうかがえる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース