報徳学園・大角監督が語る ベテラン監督の後を継いだ心境
昨春のセンバツ後、恩師のベテラン監督からバトンを受け取り、甲子園出場を果たしたのがあす登場する報徳学園(東兵庫)の大角健二監督(38)だ。2002年のセンバツ優勝をはじめ春11回、夏7回の甲子園出場を誇る永田裕治前監督の後を引き継ぐプレッシャーはないか。国語科教諭で、永田前監督の教え子でもある大角監督に聞いた。
――昨年のセンバツ後に永田監督が勇退。その時の心境は?
「僕が初めてそれを知ったのは去年の1月。当時は部長だったのですが、急に永田監督から呼ばれて、後任が僕であることを知らされた。本当にびっくりして、『僕でいいのかな』と思ったくらいです」
――名将の後を継ぐプレッシャーはありますか。
「最初に引き受けたときは、何がプレッシャーなのかわからなかった。就任直後はセンバツ4強の余韻もありましたからね。でも夏と秋の県大会に負けて、甲子園から遠のいた……と思った瞬間に、どっと重圧がのしかかってきた。ああ、これがプレッシャーなのかと、ようやく理解できた。メンバー発表もそう。これまでも部長としてメンバー発表はしていましたが、それは永田監督の決めたことをそのまま言っていただけ。それが監督として自分が選手を選ぶ立場になると……」