陸上界に新星 小池祐貴アジア200m金の裏に桐生への反骨心
陸上短距離界に新鋭が現れた。
男子200メートル決勝で小池祐貴(23)が20秒23で金メダル。台湾人選手を写真判定の末、1000分の2秒差でかわし、自己新記録で表彰台の真ん中に立った。
100メートルで日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀と同じ1995年生まれ。立命館慶祥高(北海道)時代は桐生のライバルに位置付けられながら、3年時のインターハイでは100メートル、200メートルとも2位に終わった。常に同学年のライバルに屈してきたが「桐生と走って悔しさを感じられる同期が他にいるのか。その思いだけは捨てずにやってきた」と対抗意識を隠さない。
昨年は一般学生とともに就職活動に励み、昨年10月に航空会社の内定を得た。サラリーマン・スプリンターが桐生も立っていないアジアの頂点に立った。