「お客さんが死なないか心配」 錦織圭も憂える東京五輪
今年最後のグランドスラム、全米オープンテニスが始まった。
錦織圭は1回戦で左利きのビッグサーバー、23歳のマクシミリアン・マルテラーと対戦。攻めてファーストサーブのポイント率87%、守ってブレークポイントを与えぬ好発進だ。
4年前に準優勝して相性のいい全米だが、昨年はケガで無念の欠場。2年ぶりの大舞台に、まずは運が後押しした。
初戦の出番は最後の第4試合だった。しかも、その前の試合で日本でもお馴染みのファビオ・フォニーニが3時間13分のマラソンマッチをやってくれ、試合開始がトワイライトの午後6時49分と大幅に遅れた。これがラッキーだった。
というのも、ニューヨークは猛暑続きで、この日は気温35度、湿度も78%。大会は午後1時に酷暑ルールを史上初めて男子に適用し、第3セットと第4セットの間に10分間の休憩を取る緊急措置を取った。それでもこの日だけで5人、2日間の1回戦で計9人の棄権者が出てしまった。
今年これまで3つのグランドスラムの1回戦棄権が最大2人だったのだから、今回の異常事態が知れよう。