監督と高野連がピリピリ U18吉田輝星を取り巻く超厳戒態勢

公開日: 更新日:

「かなり気を使っています」

 こう言うのは、U18の代表関係者のひとり。甲子園の大活躍で注目を集める吉田輝星(金足農)の起用についてだ。

 きょう(5日)の韓国戦での登板が濃厚になっている吉田は4日、同戦で登板予定の柿木(大阪桐蔭)と遠投に加えて短い距離でキャッチボールを行うなど、翌日に備えた。

「今大会から導入された球数制限で、1試合で50球以上だと中1日、105球以上だと中4日の登板間隔が必要になる。もし、吉田が5日に105球以上投げてしまうと、9日の決勝、もしくは3位決定戦で投げられず、1試合のみの登板で終わってしまう。球数は極力抑え、9日の決勝戦にもぶつけることも考えられます」(マスコミ関係者)

 とはいえ、実際のところは、そんなローテ構想はあってないようなものだという。

「代表を率いる永田監督が吉田の起用に関して、かなり慎重になっているのです」とは、さる放送関係者。

「吉田は、県大会と甲子園のわずか1カ月で1517球も投げた。対戦相手に応じて、投球のギアを上げ下げするなどクレバーな投球が持ち味ですけど、大会期間中に股関節を痛めたこともあり、5回12失点だった大阪桐蔭との決勝戦は足が動かず、まともに投げられる状態ではなかった。『金足農旋風』が起こった一方で、投球過多による今後への悪影響を指摘する声も噴出している。永田監督は今夏の甲子園の解説を務めており、吉田の状況は把握しています。人気者である吉田に無理をさせた結果、万が一、肩や肘がブッ壊れるような事態に陥れば、それこそ国賊扱いにされかねない。一時は、U18では登板させないことさえ考えていたそうです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…