監督と高野連がピリピリ U18吉田輝星を取り巻く超厳戒態勢
実際、U18の合宿が始まってからというもの、吉田の調整は「特別扱い」が続いた。
25日に都内で集合すると、吉田はひとりだけ別メニュー。ウオーミングアップから外れ、トレーナーが付きっ切りで外野フェンス沿いを歩くことからスタート。マッサージや体幹トレを行っただけで、投げ込みはしなかった。甲子園が終わって秋田に帰省するや、すぐさま代表合宿に合流したため、疲労蓄積が考慮された。
全体練習に合流したのは3日目。首脳陣が投球練習に慎重になる中で、吉田自ら「投げさせてください」と監督に直訴してようやくピッチングを始めたくらいだから、異例といっていい。
「高校代表の監督は結果を求めてときに選手を酷使しがちです。16年アジア大会では、計616球を投げて夏の優勝投手になった今井(作新学院↓西武)が壮行試合から決勝まで4試合に登板しましたが、大会期間中に肩や肘に違和感を感じていたそうです。17年のW杯では、田浦(秀岳館↓ソフトバンク)が7日間で3連投を含む5試合に登板している。その反省もあるでしょうし、まして吉田は日本野球界の新たなスター候補です。なおさら気を使うでしょう」(某セ球団スカウト)
プロ球団や吉田の将来を危惧するムキは、ひとまず安心していいか。