壮行試合で株上げたU18根尾・藤原・小園の知られざるキズ
根尾昂(大阪桐蔭)が打って守って投げての「三刀流」でネット裏のスカウトの度肝を抜けば、小園海斗(報徳学園)は右翼スタンドへ本塁打を放った。去る28日、神宮で行われた大学日本代表との壮行試合で活躍したのが、U18日本代表のドラフト1位候補たちだ。
夏の甲子園準優勝投手の吉田輝星(金足農)や4番を打つ藤原恭大(大阪桐蔭)も含め、「今年の高校3年生は近年になく逸材が多い」とネット裏のスカウトたちは口をそろえる。
とはいえ、彼らに課題や欠点がないわけではない。
まずは根尾。「強いて言えば足と打撃だね」と、在京球団のスカウトがこう続ける。
「センターオーバーの三塁打を放ったように走るのは遅くないけど、小園や藤原と比べると物足りない。走力というか、脚力自体が少し弱い気がするんだ。打つときに足元で踏ん張る力、打って走り出すときに地面を蹴る力がもう少しあってもいい。打撃はテークバックかな。始動するときにバットが若干、背中の方に入る。つまりボールを直線距離でとらえるのではなく、バットが遠回りしているのです」