プロか進学か…金足農・吉田輝星に巨人・広島の4番が助言
こう話すのは、広島の4番、鈴木誠也(24)だ。二松学舎大付から2012年ドラフト2位で指名されて6年目。16年に「神ってる」でブレークし、今季も8月に月間12本塁打をマークするなど、首位を独走するチームを牽引している。昨5日も初回に2ランを打つなど、もっか打率・336、28本塁打、83打点だ。
鈴木も高校時代は投手として最速148キロ、打者としては高校通算43本塁打の「二刀流」だった。しかし、3年夏は東東京大会準決勝で敗退。甲子園の土は一度も踏めなかった。
「148キロだからスピードは同じくらい? ボクは2年の時に右足の内転筋をケガしてから投げ方が分からなくなった。今思えば全然ダメなピッチャーでしたから、吉田君とは全然レベルが違いますよ」
吉田の進学先の候補には八戸学院大が挙がっている。これは同大の正村監督に指導してもらった恩義があるからだという。高校生にとって、学校同士のしがらみなども進路に大きく影響する。
「そういう事情はよく分かりませんけど、(誠心誠意)監督に言えば何とかなるんじゃないですか。決めるのは自分ですから。よく大学を出ておいた方がいい、って言いますけど、ボクは早くプロに入って早く稼ぎたかった。もしプロでダメだったら、『トビ(職)』でもやろうかと思ってました。何で? だってカッコいいじゃないですか。ボクでもプロで何とかなってるんです。吉田君だって何とかなりますよ。そうはいっても、高卒1年目からすぐに活躍するのはたぶん無理。ボクはプロに入ってレベルの違いにビビりまくりました。でも早くビビっておいた方が、そのレベルに早く慣れることができる。大事なのは時期を間違えないこと。あとは『強い気持ち』だと思います」