マリナーズに内紛騒動 問われるイチローのリーダーシップ
イチロー(44)が特別アドバイザーを務めるマリナーズで内紛である。
地元紙「シアトル・タイムズ」(電子版)など複数の米メディアが4日(日本時間5日)に伝えたところによると、選手同士のいざこざが起きたのは、同日のオリオールズとの試合前。クラブハウスでセグラ内野手(28)、ズニーノ捕手(27)ら複数の選手の話し合いが口論に発展。ゴードン内野手(30)が、その場に居合わせた記者を退室させた後は、クラブハウスから怒声が飛び交ったという。
マリナーズは首位アストロズと9ゲーム差でア・リーグ西地区3位。2位のアスレチックスとともに三つ巴のポストシーズン進出争いの真っ最中だ。現場に居合わせたかどうかは不明だが、レギュラーシーズンが佳境に入ったこの時期に、選手同士のいさかいが起きた責任の一端は、イチローにもある。
メジャーではベテラン選手がクラブハウスのリーダー的存在。チーム内で揉め事があれば、率先して仲裁に入り、解決に導く役割を担うケースが多い。今季途中から選手登録を外れて、フロント入りしたとはいえ、イチローは依然としてクラブハウスにロッカーを構え、試合前の練習では、これまで通り、同僚選手と汗を流している。以前とは異なり、若手選手からの求心力は絶大なだけに、クラブハウスでは、リーダーシップを発揮する立場なのだ。
マリナーズの17年ぶりのポストシーズン進出はイチローの手綱さばきにもかかっている。