大坂なおみ全米制覇で 黒人ハーフのジュニア育成急加速?
運動生理学の面でも、瞬発系競技は先天的に黒人選手の方が有利であり、マラソン王国のケニアやエチオピアは標高が高く、空気が薄いため、必然的に肺活量が上がる。
マラソンは川内優輝が優勝した今年のボストンのように、強い向かい風と冷たい雨、そして気温2度という悪条件がスピードで劣る日本選手に有利に働くことはある。しかし、五輪や世界陸上の100メートルや200メートル走でトップになることは考えられない。
「だから黒人とのハーフが注目されているわけですが……」と、ジュニア選手の育成に関わる関係者がこういう。
「現在、多くの自治体が日本スポーツ振興センター(JSC)と提携し、将来のトップアスリートとして活躍が期待される競技者の発掘・育成が行われている。中には『黒人とのハーフを育成した方が五輪のメダルの可能性は高い』と、早くもハーフの子供たちに目をつけているところもあります」
身体能力だけでなく、身長だって高い方が有利な競技が多い。昔に比べて日本人の身長は伸びたとはいえ、国際大会に出ればまだ小柄だ。6月のサッカーW杯の平均身長ランキングでも、出場32カ国中30位(178.8センチ、1位はセルビア186.7センチ)だった。
「以前より国際結婚が盛んで、黒人とのハーフは珍しくない昨今です。大坂なおみの全米オープン優勝でジュニア育成の面においても、黒人とのハーフに対する注目度はさらに高まるはずです」(前出の関係者)
今さらだが、国籍に肌の色は関係ない。