河治良幸氏 本田圭佑カンボジア監督初采配をシビアに検証

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 カンボジアが直近の試合や大会で結果だけ出そうと思えば、とにかく人海戦術で守り、ロングカウンターから足の速いFWがスペースにという形を徹底させればタイ、ベトナム、マレーシアといった東南アジアでも格上の国に何回かに1回は勝つこともあるかもしれないが、それでは中長期的な進歩は見いだせない。 

 本田も当然やるからには、一つ一つ勝利を目指すはずだが、大きな目標は、カンボジア人選手のマインドを変えていくことなのだろう。自分たちは成長できるという希望を与え、それに見合うビジョンを提示していく。選手としてはオーストラリア・Aリーグのメルボルン・ビクトリーに加入。選手と監督の兼業には批判や疑念の声もあがるが、新しいことにチャレンジしていくフロンティアスピリットに対してリスペクトしながら、厳しく見守っていきたい。

(河治良幸・サッカージャーナリスト)

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