メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ
「札付きの連中」とは一昨年11月、WBC日本代表がメキシコ代表と強化試合を行った際、主砲のエイドリアン・ゴンザレスとともにグラウンドで大谷と談笑、MLBからタンパリング疑惑で調査されたデビッド・フィンリー、ゲレン・カー、ジョン・ディーブルの3人のことだ。
彼らのせいで昨年のアリゾナキャンプでは「大谷との接触は禁止」というMLBの通達が30球団に出たし、同時期のもうひとつの「事件」も我々には大きな影響を及ぼした。
ブレーブスが海外選手との契約金制限を不正に回避、MLB規則を違反していたことが露見してGMが永久追放処分を食らった一件だ。
この2つの事件をきっかけに、メジャースカウトは仕事がやりにくくなった。各球団のGMや幹部から、「規則違反は絶対にするな」「特にタンパリングには気を付けろ」というお触れが出たのだ。
西武OBを使って菊池と食事をした球団も中にはあると聞いたし、札付きの3人が大阪まで出掛けて手ぶらで帰るとは思えないが、メディアはもちろん、メジャースカウトはお互いの動向に目を光らせている。少しでも怪しい動きがあればMLBに通報してライバルを蹴落とそうと、それこそウの目タカの目らしい。
あくまで正攻法で動いているわたしにとっては関係のない話だが。
(メジャーリーグ覆面スカウト)