台湾4割スラッガー王柏融めぐり 巨人vs阪神で争奪戦勃発
今季の大誤算は助っ人補強だろう。
阪神は18日現在、最下位に沈んでいる。81本塁打はリーグ最少、518得点は同5位。544失点は巨人と並ぶリーグ最少タイだから、貧打線が優勝争いから脱落した主因だ。その象徴が助っ人のロサリオ(29)である。昨年まで在籍した韓国・ハンファでは2年連続3割2分、33本塁打、110打点以上を記録。金本監督が早々に4番固定を明言したものの、オープン戦からサッパリで6月には早々と二軍落ち。以後も戦力になっていない。
ロサリオは入団時、「1年契約、年俸3億4000万円」と報じられたが、実は2年目はオプション契約のようだ。
「細かい契約内容はわかりませんが、仮に球団が今オフにリリースすれば年俸の何割かは支払うことになるようです。それにしても、これだけ打てないと『韓国での成績は何だったのか』ということになる。韓国球界には昨オフ、15年オフに入札制度でメジャーのツインズに移籍したが振るわなかった朴炳鎬が復帰。14、15年に連続50本塁打の大砲は今季、ネクセンで打率.337、39本塁打、102打点をマーク(16日現在)。阪神はこの朴も調査を続けてきた。しかし、ロサリオの失敗で韓国球界の大砲は取りづらくなった。そこで補強リストの最上位にランクアップしたのが台湾の至宝と聞いた」(阪神OB)