メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ
少し前のことだ。日本で西武の菊池雄星をチェックするスカウトから電話があった。「最近、姿を見かけないけど、クビか?(笑い)」ってね。
わたしは、とにかく足を使ったスカウト活動が身上だ。球場では極力、お目当ての選手の目に留まる位置にいるようにしているから、彼が動けばこっちも移動する。この風体であっちこっち動き回るから、球場でも目立つことこのうえない。そんなわたしの姿を見なくなったものだから冷やかしの電話をかけてきたのだろう。
重要な会議があってしばらくアメリカにいるものの、菊池に関する情報はしっかりチェックしている。14日の楽天戦は8回を2安打1失点に抑えて12勝目。今季最高のデキだったことも、その菊池の投球を計16球団30人のメジャースカウトがチェックしたことも。ジャイアンツ、パドレス、ツインズの3球団はわざわざGMが来ていたそうだから、各球団とも菊池に関する最終的な評価、判断を下しているに違いない。
■2つの事件をきっかけに
さて、8月31日、京セラドーム大阪で行われたオリックス戦では、ちょっとした「事件」があった。ドジャースの札付きの連中がネット裏に陣取り、菊池の投球をチェックしていたのだ。