V3広島は球界新盟主 純利益10年100倍で経済効果は巨神以上
■コスパも良く最も稼ぐ球団に
実際、広島はこの10年間で観客動員を2倍、売り上げを3倍に増やした。純利益は実に100倍近くにまで膨らんだ。Bクラスをウロウロし、スタンドに閑古鳥が鳴いていた市民球場時代の06年は、観客動員が約101万人、売り上げ約57億円、利益は1450万円だった。それがV2を達成した昨年は観客動員約218万人、売り上げ182億円、純利益13億円にまで激増。リーマン・ショックさえ吹き飛ばす大躍進である。ある経済ジャーナリストの話。
「昨年は実質的に広島が12球団トップでしょう。12球団の純利益1位は日本ハム(21.2億円)だが、大谷翔平のエンゼルス移籍に伴う入札金約22.7億円を得たことが大きかった。巨人(非公表)は年間平均で売り上げ220億~250億円、純利益は14億円前後を推移しているものの、CS進出を逃したため収入は減った。阪神は17年度、過去最高の売り上げ200億円を突破した一方で、純利益は約9.7億円だった。ソフトバンクは昨年、12球団トップとなる約305億円を売り上げましたが、純利益は約7.9億円。巨人、阪神と同様に選手年俸が広島より高い。売り上げは多くても経費が掛かっている分、利益は少なくなるのです」