「稽古場にも来ないくせに」退職の引き金引いた弟子の離反
今年の夏巡業では、貴公俊が貴乃花親方の注意を公然と無視する事件が起きた。正座を命じられてもシカト、殴れるものなら殴ってみろと言わんばかりの開き直った態度を取って、周囲の関係者たちをア然とさせた。「貴乃花部屋の力士たちの気持ちは、とっくに親方から離れていた。以前から移籍願望があった力士もいたくらい」とは前出の親方だ。
貴乃花は会見で「弟子は子供」「(自分は)意思としては師匠、お父さん」と繰り返した。「自分が育てた弟子が、とにかくかわいい。この子たちの幸せと栄光の道を、できるだけ作ってあげたい」とも言った。弟子がかわいいがゆえに、弟子を思って退職を決意したかのように話していたものの、どうやら真相は違う。
「弟子がかわいいどころかむしろ逆。離反して言うことを聞かない、いよいよ自分じゃコントロールできなくなってサジを投げたんだろう。でなきゃ、告発状を出している最中に貴公俊が付け人をぶん殴ったり、理事解任提案の翌日に銀座でハメを外したりするわけがない」(同)
要するに、弟子の離反にニッチもサッチもいかなくなって退職したというのだ。