第3次原巨人の組閣着々 “クセ者”元木大介氏の入閣が内定
■「密かに自慢したいのが盗塁数」
それにしても、守備はともかく、走塁コーチが務まるのか。現役時代は自他ともに認める「鈍足選手」。が、かつて日刊ゲンダイの連載ではこう言って胸を張っていた。
「現役時代の成績で、密かに自慢したいのが盗塁数。通算1205試合で21盗塁。いや、少ないのは分かっていますが、鈍足だからしょうがない。でも、ゲームの流れを変えたり、勝利に直結する盗塁が少なくなかったと自負しています。投手のクセを盗み、捕手の配球を読む。足は遅くとも、きちんとした準備とスタートを切る勇気さえあれば、特にバッテリーの警戒心が薄れる三盗は、成功率がグンと高まる。
実は走塁にも自信があった。投手の持ち球、クイックの巧拙、バッテリーの性格、配球の傾向などを頭の中で反芻し、『前の打席でこの打者をフォークで三振に打ち取ったな。この打席も追い込んだらフォークか。ショートバウンドする可能性はあるな』などと想定し、1歩でも2歩でも多くリードオフを取った」
お手並み拝見だ。