最終日は観客6213人…男子ツアーの魅力低下が止まらない
■見たいスーパースターがいない
ちなみに、松山英樹が勝った16年日本オープンは4日間4万5257人、最終日1万4417人だった。
「最終組についたギャラリーは少なく、1組前でプレーした石川遼が大勢のギャラリーを引き連れていた」と、現地で取材した評論家の菅野徳雄氏がこう続ける。
「観客が少ないのは、ぜひとも見たいというスーパースターがいないからでしょう。昔は尾崎将司、青木功、中嶋常幸のAONが激闘を演じて、ティーグラウンドからグリーンまで大勢の観客がホールを何重にも取り囲んで大歓声が沸いたものです。ところが、今平と川村の最終組からはそんな歓声がちっとも聞こえてこなかった。AONはみんな180センチ以上とコースではひと際大きく目立った。しかし今平165センチ、川村172センチと小粒にしか見えず、こぢんまりとプレーしているような感じ。素人が決して真似できないようなスーパーショットがなく、毎日ゴルフをしていれば、これだけのことはできるという印象だ。いつの間にか世界のトッププロも出場しなくなって、大会そのものの規模が小さくなったイメージはぬぐえない」