卓球Tリーグ開幕 松下浩二チェアマンに聞く“道のりと課題”
――東京五輪後、スポンサーの支援が縮小する「東京の崖」への不安はありますか。
「よく言われますよね。その不安はもちろんあります。2020年まではお金を出してくれても、五輪を過ぎると少なくなる。だから、少し(資金援助が)落ちてもそれ以上に(卓球界が)盛り上がっちゃえばいい。消えてなくならないよう、ロケットのようにどこまで上がれるか。今から2~3年が最も大事です」
――そのためには、何度も見に来てくれるような工夫も必要だと。
「1万円だったら1万円のものを提供しないとお客さんは離れてしまうし、納得しない。繰り返し来てくれる工夫もしないといけないと思っています。演出は常識にとらわれず、新しいことをやりたい。先輩たちには『卓球はこんなんじゃねえ』と言われそうですが。常識は人それぞれで、一般論もアテにならない。間違った人が大勢いて多数決をしたら、それが一般論になる。それが卓球の発展を阻害していると思います。少数意見も大事にしないといけない。でも、これからいろいろ言われるんでしょうね(笑い)」