卓球Tリーグ開幕 松下浩二チェアマンに聞く“道のりと課題”

公開日: 更新日:

――それでみなさんは納得した?

「先輩方の中にはハナから『卓球でお金を生むなんて無理』と言う人もいた。スポーツでお金を稼いだことがない人たちなので仕方ないが、国内リーグで集客に苦労した経験のある人は『1000人も入らない』と言ってました。そんな声を乗り越えて、一般社団法人として承認されるまで7年くらいかかりました」
――この流れで今後、プロ選手が増えていくか。

「増えると思います。日本卓球界にはプロ登録制がない。明確なプロアマの線引きがなく、『ラケット一本で食べているならプロ』。日本では男女で50人くらい。プロ制度はガバナンスを利かせるためのもので、好き勝手やるとスポンサーやパートナーの権益を管理できなくなる可能性も出てくる」

――多くのメダリストが参戦する中、伊藤美誠選手は今回辞退した。

「『五輪に集中したい』という理由でTリーグは不参加ですが、いろんな考えがある。技術力の向上に寄与できると思うので、いつでも来られるよう門を開いています。外国人枠もつくっていないし、世界一オープンなリーグを目指している。東京五輪対策で手の内を明かさない選手もいるかもしれませんが、情報化社会ですから限界がある。今はみんな丸裸。新しい技術を五輪でイチかバチかでは勝負しづらい。情報が分かったうえで勝つレベルまで持っていかないと、一度くらいは勝っても、それ以上は伸びないと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動