中国陣撃破の伊藤美誠 Tリーグ不参加は金メダルへの危機感

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 驚きの3連勝だった。

 卓球ワールドツアーのスウェーデン・オープン女子シングルス決勝で伊藤美誠(18=世界ランク7位)が、世界1位の朱雨玲(23=中国)を4―0で下し、優勝した。

 前日の準決勝でリオ五輪金メダルの丁寧(28=同2位)に0―2から逆転勝利。準々決勝でも劉詩雯(27=同6位)に1―3からの大逆転だった。

 伊藤は先月開幕したTリーグには参加していない。「20年東京五輪での金メダル獲得に向け、さらに研鑽を積むため」だという。Tリーグ設立は、選手のレベルアップやジュニア育成なども大きな目的だ。

「目玉選手のひとりである伊藤の不参加は、自分が東京五輪で金メダルを取ることが卓球界のためになると思っているからでしょう。中国女子単は東京で五輪9連覇を狙う。その中国が最も警戒しているのが伸び盛りで、メンタルが非常に強い伊藤だという。中国は東京五輪が近づくにつれいろいろなことを考えている。トップ選手がTリーグに参加しないのは手の内を見せたくないからでしょう。今大会は伊藤にわざと負けたとは言わないまでも、現在の伊藤の持っている力を100%出させることで、研究材料を得られたことは間違いない」(Tリーグ関係者)

「決勝は本当に完璧だった」という伊藤。

「最初の入りを集中したら、1ゲーム目、2ゲーム目と私の卓球ができた。自分でもびっくりするようなプレーばかりだったから勝てた」と女王撃破の要因を自己分析した。

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