巨人のFA丸獲得は“天敵”広島対策 最強オプションの提示も
丸は広島の精神的支柱のひとり。背中で引っ張るタイプだが、今や4番に定着した鈴木がブレークする前から自主トレを共にし、打撃技術を伝授するなど、若手の手本となっていた。
その丸を広島から引き抜けば、戦力以上のダメージを天敵に与えられる。
巨人は前回の原監督最終年となった15年から球団ワーストタイの4年連続V逸中。低迷しているチームに風穴をあけられる丸は、何としても欲しい選手だ。当然条件も、他より弾む。
巨人は広島の17億円やロッテの20億円を超える25億円超の大型契約を用意していると報じられているが、それだけではない。広島残留の可能性も残す丸を揺さぶる、多くの「オプション」を用意しているとされる。
「FAでも最近は特別な選手にしか提示しないという『終身雇用』が確約されるのは確実。これまで巨人がFAで獲得した総勢24人のうち8人が引退後にコーチになり、2人がスタッフとして巨人に残っている。丸の場合も当然、将来の幹部手形を切るはずです。加えて最も重視する家族や子供の教育面のサポート、杉内を獲得した時のように、個人契約のトレーナーらが球団の施設を自由に使うことなど、本当に欲しい選手の時だけ球団が認める多くのオプションで広島と差別化を図ることになるとみています」(前出の関係者)
MVP級選手のFAでの獲得となれば、06年オフに日本ハムから獲得した小笠原、11年オフにソフトバンクから移籍した杉内以来となる。
原監督は腕まくりしながら、丸の決断を待っている。