広島も白旗…肩と送球だけじゃない“甲斐キャノン”の作り方

公開日: 更新日:

 技術だけではない。

 日本シリーズ史上初、育成出身でMVPを獲得したソフトバンク甲斐拓也(26)。日本シリーズでは、新記録となる6連続盗塁阻止をやってのけ、機動力を武器にリーグ3連覇を果たした広島の「足」を完全に封じた。

 これには、育成に定評のある広島の松田オーナーも「いかに才能を漏らしているか痛切に感じた」と白旗。他球団のスカウティング方針をも変えつつある「甲斐キャノン」はそれほどまでに衝撃だった。

 耳目を集めるたび、持ち前の強肩や捕球してから二塁への送球の速さが注目された。ただ肩が強い、だけでいえば他にもいる。巨人小林誠司もそのひとり。しかし、今季の盗塁阻止率は.341。甲斐の.447と比べて1割以上低い。

 小林は2年連続沢村賞を獲得した菅野智之の「相方」だが、小林は菅野に気持ち良く投げてもらうことで好投を引き出すタイプだ。甲斐は普段、謙虚で物腰が柔らかい。優勝後の会見でも、盗塁阻止率100%の快挙に「投手の方が牽制やクイックを工夫してくれたおかげ」と謙遜していた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇