ソフトB1位・甲斐野央がかなえた「父のもうひとつの夢」
「私はプロ野球選手にもなりたかったんです。というのも、社高校の2年後輩の森脇浩司くんが、高卒で近鉄に入って活躍していた。それを見ていたら、私も……という気になりましてね。野球部こそやめましたが、草野球は続けていた。ひたすら練習して鍛えて、プロの入団テストを2、3年続けて受けましたが、1次試験は受かるんですけどね……」(有生さん)
父が抱いたもうひとつの夢を「ドラフト1位」という最高の形でかなえた甲斐野。
憧れているサファテのごとく、MAX159キロの剛球でファンをうならせることができるか。
▽かいの・ひろし 1996年11月16日、兵庫県生まれ。地元の黒田庄少年野球団で野球を始め、東洋大姫路を経て東洋大に進学。3年秋に好成績を残し、全国に名前を売った。MAX159キロの直球にスライダー、フォークが武器。186センチ、83キロ。右投げ左打ち。