6億円&原監督のメッセージ…巨人「FA炭谷取り」真の狙い
「持ち味は守備力。巨人は長年、正捕手を張ってきたキャリアを生かしたリード面を評価している。それと今年、高卒選手で初めて労組・日本プロ野球選手会の会長に就任し、重責を務めた人間性やリーダーシップも評価の対象。そして一番の目的はこれ。巨人はここ数年、バッテリーコーチの人材不足に悩まされてきた。今年は村田ヘッドコーチが兼務したほどですから。今回、同じFA組の相川が就任したが、相川は昨年もオファーを受けている。チーム全体が見渡せる捕手なら、後々は前任の高橋監督時代に苦労した作戦面なども任せられるかもしれない。将来的な指導者含みのオファーでもあります」(球界関係者)
炭谷は「出場機会」を求めている。ただし、1年前にFA入団した野上は今季、4勝4敗、防御率5・07で5月終盤に二軍落ち。その後は中継ぎに転向となった。FAで大枚をはたこうが、結果が出なければ、わずか2カ月で切り捨てる。それが巨人である。「試合に出たい」炭谷と「人間性」「将来性」を買う球団の思惑には温度差がありそうだから、注意が必要である。