右SB室屋が攻めでアピール 森保J控え組で生き残るのは誰だ
世界ランク50位の森保日本が20日、同90位のキルギスと対戦した。森保監督は、格下相手の試合で「多くの選手を見てみたい」との言葉通り、16日のベネズエラ戦からスタメンを総取り換え。代表デビューを飾った横浜Mの左SB山中をはじめフレッシュなメンバーがスタメンに名を連ねた。
開始早々、その山中の“代表初試合ファーストタッチシュート”で先制した日本は、2―0で折り返した後半途中から登場したFW大迫、MF堂安、MF柴崎、DF吉田、MF中島、MF南野といった欧州組が格の違いを見せつけ、キルギスを4―0で圧倒した。
そんな試合でフル出場し、存在感をアピールしたのが、代表4試合目となったFC東京の右SB室屋成(24)である。
「彼の持ち味は、タイミングをきっちりと見定めた上での積極的な攻撃参加。キルギスと実力差があったとはいえ、相手DFラインの裏に飛び出すプレーなど攻守に充実したプレーを見せました。主軸組とのマッチングの良さも見逃せない。森保ジャパンで売り出し中の堂安は、ドリブルで中央に切れ込んでいくのが得意。その堂安がカットインして<生まれた右サイドのスペース>を室屋は効果的に突くプレーをこなせる。この日はボランチMFの三竿、守田、右MF伊東とのコンビネーションの良さも光った。右サイドを活性化した室屋は、日本の貴重な武器として期待できます」(サッカーダイジェスト元編集長の六川亨氏)
ビックリするほど弱かったキルギス。それでも試合後、森保監督は「点差が開いてもチャレンジしてくれた。選手の成長につながった」とコメントした。年明け1月に控えているアジアカップに向け、それなりに手応えアリということか――。