開始時刻また変更…東京五輪マラソンは“会場変更”が解決策
これで最後なのか。
2020年東京五輪のマラソンのスタート時刻が、現在の7時から繰り上がりそうだ。大会組織委員会は酷暑に配慮し、国際オリンピック委員会(IOC)や競技団体と調整に入る意向を示した。
マラソンのスタート時刻は7月に午前7時30分から30分前倒しされたばかり。今回は6時開始を軸に、5時半という案も検討されるようだが、開幕まで2年を切った今になってもドタバタしているのは、会場を東京に限定しているからだ。
東京五輪の招致段階では「コンパクト五輪」をアピールし、33競技会場のうち、28会場を選手村から半径8キロ圏内に集中させた。経費も7340億円と見積もられていたが、会計監査院の試算では東京五輪関連の支出額は20年までに3兆円まで増えるという。経費削減を理由に競技会場は建設中止や会場の変更が相次ぎ、今では「コンパクト五輪」なんて口にする人間は皆無だ。
陸連強化委員長や専務理事などを歴任した澤木啓祐氏は16年のリオ五輪が閉幕した直後の日刊ゲンダイのインタビューで、8月に東京でマラソンや50キロ競歩をやる危険性に言及。