アンカーで逆転優勝 新谷仁美の東京五輪マラソン出場は?
東日本女子駅伝(福島)は、東京が2時間18分44秒で10年ぶり9回目の優勝。最終9区(10キロ)を任されたのは2012年ロンドン五輪5000メートル、1万メートル代表の新谷仁美(30)。レース前「(前との差が)1分以内ならいける」と言っていたが、1位から1分35秒差の5位から大逆転。31分8秒は渋井陽子の区間記録(31分11秒)を18年ぶりに更新した。
13年世界陸上1万メートルで5位入賞後、右足の故障などもあり、翌年現役を引退。OLなどを経験し、今年6月、5年ぶりにレースに復帰した。トラックが「本職」の新谷だが、マラソンも07年東京(優勝)、08年北海道(2位)、09年名古屋国際(8位)と実績がある。
今のところ東京五輪はマラソンではなく、トラックで代表を狙うようだが、今年に入り記録が飛躍的に伸びている国内の男子マラソンとは異なり、女子は世界で通用する選手が見当たらない。スピードとスタミナを兼ね備えた新谷には入賞が厳しいトラックではなく、マラソンで日の丸を背負って欲しいものだ。