小平は昨年苦戦…今平周吾を待つ“初マスターズ”のイバラ道
【日本シリーズJT杯】
「賞金王は取りたいと思う。グリーン回りが難しいので、しっかりセーブしていきたい」
賞金レース首位に立つ今平周吾(26)がこう言った。
賞金王タイトルの行方は今平と約3340万円差の2位S・ノリス(36=南ア)の2人に絞られており、ノリスは勝たない限り手が届かない。しかも、初日5オーバー29位タイと大きく出遅れた。
2アンダー7位タイ発進の今平は初栄冠に大きく前進したといえる。
賞金王になると5年シードが手に入るが、本心は年末の世界ランキング(WR)50位以内入りで、初のマスターズ出場だろう。昨年実績なら優勝者のWR配分は20ポイントになり、現在WR57位の今平が勝てば同45位前後に浮上してマスターズ切符に近づく。
だが、2位以下だと50位以内入りは難しい。
それで思い出すのが昨年の小平智だ。
本大会後にいったんWR49位と圏内につけた。ところがエントリーした年末のインドネシアン・マスターズを欠場。ポイントを上積みできず、年末時点で51位に後退してマスターズ出場権を獲得できなかった。
小平は年をまたいでマスターズ前週までのWR50位以内資格で切符を手に入れたが、今平も決める時に決めておかないと、後で苦労することになる。