女子ツアー来季2試合減 小林会長「画期的」強弁の裏の嘘
■肝心の放映権料は20大会で先送りの中ぶらりん
今回、日テレ系の試合が消滅したことについて小林会長は、「当協会の考え方に難色を示した。『試合に出ている選手の肖像に価値はない』と言った。それは(協会として)認められない」と説明したが、日テレ関係者は「そんなこと一切言っていない」と猛反発する。
それにそもそも放映権料を手にすることで女子プロ協会の財政基盤を確立したいというのが小林会長の強い意志だったはずだ。ところが、「これまで(テレビ局には)お世話になっており、(放映権料を)取るつもりは毛頭ない。放映権を得ただけ」(小林会長)と説明があやふやだ。何のために、これまでテレビ局と放映権でもめてきたのか理解に苦しむ。
さらに来季から開始予定の有料ネット動画配信も「いま打診中で、発表できる段階になったら会見する」(小林会長)と言ったが、開幕戦は3月7日から始まるダイキンオーキッド。残された時間は短い。来季ツアーに不安を感じる関係者が多いのも当然だ。
ちなみに、今回協会は新たな覚書を主催者と取り交わしている。そのなかには、「放映権料0円」「公認料700万円は試合が中止になっても返さない」「大会ロゴマークは協会の許可が必要」「入場券販売について協会の許可を取れ」と主催者にさまざまな注文をつけた。これには、「協会は金は出さず責任も取らずに権利ばかり主張している」とあきれる大会主催者が多い。