日ハム吉田輝星&中日・根尾昴 早くも流れる狂想曲の舞台裏
新規で130%増
もうひとりのスター、根尾昂(大阪桐蔭)を4球団の競合の末に引き当てた中日も同様だ。19年度のファンクラブ会員数は、すでに18年度の人数を上回る盛り上がりを見せ、本拠地ナゴヤドームのシーズンシートの売れ行きも絶好調だという。
中日のチケット営業部の担当者によれば、席数(非公表)ベースでは、現時点で前年比130%増。今年から継続して購入した企業も多い。
「営業を回っていると、ことあるごとに根尾選手の名前を耳にします。ナゴヤドームで根尾選手を見たいという理由で購入されるケースは多いと感じています。地元・岐阜の反響は大きく、旅行会社を通じた岐阜方面からのナゴヤドーム観戦ツアーの問い合わせは、昨年の5倍はある。来季から与田監督が就任することもあり、新しい風が吹いていると実感している」(中日球団営業担当)
根尾の地元・岐阜県では、旅行代理店の名鉄観光が18日から“中日ドラゴンズ沖縄キャンプツアー”を発売開始。2月12日(火曜)からの4日間で、料金は11万4000円。18日付の中日スポーツ1面で報じられたように、名鉄観光では個人選手の応援を対象としたツアーは初めてだという。
名鉄観光高山支店の担当者は、「(19日の時点で)すでに20人の予約があります。もともと、根尾選手の地元人気と関心度は非常に高く、今夏の甲子園でも、岐阜からの応援バスツアーが何台も出ていました。これも、ツアーを企画する後押しになった」と説明する。
日本ハムも中日も、この勢いに乗っていきたいところだ。