制球難の菊池雄星 左肩の不安が「肘」に飛び火する可能性
日本人左腕には受難の年になりかねない。
西武から、ポスティングシステムでシアトル・マリナーズ入りが決まった菊池雄星(27)。メジャーでも貴重な左腕ゆえ大きく注目されるが、前途は多難だ。
「最速150キロ超の直球に、カーブ、スライダー、チェンジアップと球種は豊富だが、コントロールがアバウト。立ち上がりから球数がかさみ、試合中盤で100球に達するケースも少なくないのではないか。ここ数年はリリーフの重要性が増した。先発投手を引っ張ることはせず、90球程度で降板させるチームが増えている。制球難の菊池はクオリティースタート(QS=6回以上を自責点3以内)はおろか、思うように白星を稼げない可能性はある」(ア・リーグスカウト)
18年5月には、左肩の不調で戦列を離れたのも懸念材料だ。
「メジャー公認球はプロ野球の統一球と比べて滑りやすい。違和感のある左肩をかばって投げ続ければ、肘に負担がかかり、花巻東高の後輩である大谷同様、最悪の場合はメスを入れることにもなりかねない。これまで手術した日本人投手同様、菊池も肘の故障リスクと無縁ではありません」(前出のスカウト)
シーズン通してローテーションを守るのは厳しいか。