全豪制覇へ弾み 錦織圭3年ぶりツアーV“もう一つの収穫”
東京の敵をオーストラリアで討った。
6日のブリスベン国際決勝。世界ランク9位の錦織圭(29)が、昨年10月の楽天オープン決勝で敗れた同16位のメドベージェフ(22=ロシア)に6―4、3―6、6―2で雪辱した。
「去年ケガをしたが、ここまで回復した。勝ててうれしい。今年は素晴らしいシーズンにしたい」とは本人だ。
2016年2月のメンフィスオープン以来、約3年ぶり、通算12勝目のツアー制覇。今大会で落としたのはこの日の2セット目だけ。14日に始まる全豪オープンの前哨戦に勝って、本番に向けて弾みがついたのは間違いないが、それより何より本人にとってデカいのは久々にツアーで優勝したという事実だ。
ここまで決勝は9連敗中。いいところまでは行くのに勝ち切れない。本人は否定するも、このまま永遠に勝てないんじゃないかという不安は頭の片隅にあったはず。負の連鎖を断ち切ったことは大きな収穫になる。