イライラ錦織…自滅でティエムに敗れツアー最終戦SF逃す
男子テニスの年間上位8人による今季最終戦ATPファイナル(ロンドン)は15日、シングルス1次リーグB組最終戦を行い、錦織圭(28)がドミニク・ティエム(25=オーストリア)にセットカウント0―2のストレート負け。1勝2敗で準決勝進出を逃した。
錦織は第1セット序盤からサーブが決まらない。苦しい展開を強いられ、第2、6ゲームと2度のブレークを許す。不甲斐ない自身への苛立ちから、ラケットを叩き付けて、怒りをあらわにするシーンも見られた。
得意とするストローク戦でも精彩を欠いた。勝負どころでリターンが決まらず、ミスを連発。ミスショットが重なり、試合の流れを変えられない。第2セットも相手のサービスを破ることなく完敗である。
対戦成績3勝1敗と得意な相手に敗れた錦織は「ほぼ試合にならなかった」とがっくり。「ミスするのが早かった。サーブが入らず、自然と自分に重圧をかけていたのが一番の原因」と自己分析した。