【安倍昌彦氏が特選 “開幕即戦力”新人】松本航(西武1位)

公開日: 更新日:

■総合力が高くすスキなし

 最速155キロを誇る西武1位右腕の松本航(日体大)は現時点で、プロの投手にとって大事な3つの要素を持ち合わせているという。

「『投球』『フィールディング』『クイック、けん制』はプロレベルにあり、総合力が高い」とは、安倍昌彦氏だ。

「先発タイプで、平均145キロ前後のストレートは低めが伸び、ホームベース上でも回転が緩まない。7イニング程度をコンスタントに投げられる力がありながら、立ち上がりからいきなり、150キロ超の快速球を投げられる『爆発力』もある。さらに、カウントを取れる変化球が多いのも特徴。スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークに加え右打者の足元にスッと沈むシンカー系の球は、プロでもつい手が出てしまうボールになるでしょう」

「フィールディング」と「クイック、けん制」はどんな特徴があるのか。

「バント処理にたけています。松本は投げ終わった瞬間に守備の動作に入り、『5人目の野手』になれる。かつての桑田真澄さん(巨人)のようなセンスを感じる。セットポジションも苦にしない。けん制の間の取り方にバリエーションがあるのがいい。3秒だったり5秒だったりと微妙に間を変える。プロの走者も盗塁やエンドランのスタートを切りづらいのではないか。スキのない投手といえます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇