順調の日ハム吉田と負傷の中日根尾 2球団育成法の“明と暗”
さらに、日ハムの新人は、2月16日の紅白戦でデビューの時期を見極められる。紅白戦が終われば、再びペースダウンさせるほどだ。
■根尾の真面目な性格もマイナスに
一方の中日は、新人のみの自主トレはすでに終わり、15日から選手会合同自主トレがスタート。根尾も遊撃争いをする京田とノックやダッシュをこなすなど、一軍選手に交じっての練習が始まった直後のアクシデントだった。
根尾はケガした後も「大丈夫です」と気丈に振る舞ったそうだが、そもそも真面目な性格だ。夜も自主練をし、休日返上をしたこともある。しかも、開幕一軍がさも当たり前のような雰囲気があり、2月3、4日の紅白戦に、いきなり出場するともいわれていた。
「紅白戦までにペースアップしたいところだったでしょうが、根尾に限らず、スパイクを初めて履いてのベースランニングは、ベースの硬さに関節や筋肉が耐え切れず、ケガをしやすい。自主トレを行うナゴヤ球場が満員になるなど、大きな注目を集め続け、精神面の疲労も蓄積している。どこかでギアを落とすか、ストップをかけるべきだったのではないか」とは球界OB。
いずれにせよ、根尾の出遅れは必至である。