順調の日ハム吉田と負傷の中日根尾 2球団育成法の“明と暗”
2人の黄金ルーキーに明暗だ。
24日、日本ハムのドラフト1位の吉田輝星(金足農)がプロ入り後初めて捕手を座らせてのブルペン入り。まだまだ出来には納得していない様子だったが、キャンプまで残り1週間、順調に調整を進めている。
一方、中日1位の根尾昂(大阪桐蔭)は、前日のベースランニング中に右ふくらはぎを軽度の肉離れ。キャンプは二軍スタートに変更となった。
これには、日ハムと中日の新人育成の違いが関係しているのではないか。
日ハムの新人選手は、年齢を問わず、6月ごろの実戦デビューを目標に置いている。新人合同自主トレの練習メニューも、あくまで軽め。個別練習は選手の裁量に任されているものの、球団がやりすぎだと判断すればブレーキを踏むこともある。オーバーワークによるケガを防ぐためだ。
新人で最も練習すると評判の日ハム4位・万波中正(横浜)は、大渕スカウト部長から「技術は寝かせることも大事だ」とアドバイスされ、個人練習のペースを落とした。授業がある高校時代と違い、時間はタップリあるから、オーバーワークを招くケースもある。