五輪後に加速…協会や官邸が狙う大坂なおみの“国籍包囲網”
■国民栄誉賞も
さらに「官邸も今回の大坂フィーバーを利用しようとしているフシがある」と、全国紙の記者がこう言った。
「国民栄誉賞ですよ。昨年の全米を勝ったときも、そんな話が出たほど。全米に続いて全豪も制したのだから、官邸が放っておくはずがない。まして安倍政権は厚労省による毎月勤労統計の不正問題で、野党側から集中砲火を浴びて追い詰められていますからね。大坂は二重国籍? それも問題にはならないでしょう。政府は人手不足解消のため外国人材の受け入れを積極的に進める中、家族の帯同を認めて永住につながる特定技能2号の新設を決めた。明らかに二重国籍を厳しく問う流れではないし、大坂が米国籍を取得する可能性だってある。それから国民栄誉賞というわけにはいきませんからね」
いずれにせよ、大坂の国籍にこだわっているのは日本側だけ。米国のテニス協会はまったく気にしていないらしいし、ひょっとしたら現時点では本人の中でもそこまで深刻な問題にはなっていないのかもしれない。
まだ二重国籍の21歳をつかまえて、日本という殻に強引に閉じ込めようとする。島国根性丸出しのそのスタンスは姑息というしかない。