東京マラソン参考にならず? 海外勢は夏来日で酷暑体験か
東京マラソン(3日)の出場選手が1日に会見。前回大会を2時間05分30秒で制したディクソン・チュンバ(32=ケニア)は「コースを知り尽くしているので、自己ベスト(2時間04分32秒=14年シカゴ)更新は、狙える気象条件が良ければ、2時間03分58秒ぐらは出せる」と連覇に自信を見せた。
チュンバを筆頭に海外の有力選手の多くは当然、2020年東京五輪出場を見据えている。今大会への出場を決めたのも「五輪本番に向けた準備の一環と位置付けているため」と口を揃えた。
もっとも、東京マラソンと東京五輪ではコースに加え、気象条件が大きく異なる。来年8月9日に行われる男子マラソンは午前6時(予定)のスタートとはいえ、当日の気温は40度近くまで上昇すると予想されている。
ケニア出身のチュンバは「僕は暑い方が好きだし、寒い中で走るよりはタイムも出やすいので気にならない」と東京の蒸し暑さを歓迎しているが、これはレアケースだろう。
酷暑に加えて日本特有の湿度の高さから、暑さに慣れているアフリカ勢ですら、パフォーマンスの低下は避けられない。