貧打に投壊…虎ファンが早くも危惧する「2年連続最下位」
「オープン戦が調整のための試合ということはわかっていますよ。でも、相変わらず打てませんね」
のっけから渋い表情でこう語るのは、阪神ファンの麻生千晶氏(作家)。
阪神は昨季まで二軍監督を務めていた矢野監督が就任。しかし、オープン戦9試合(14日現在)で2勝6敗1分けと大きく負け越している。最下位だった昨季と同様、オープン戦開幕から1分けを挟んで6連敗。先日、中日相手に2連勝したが、14日現在、最下位。チーム打率.216(11位)、21得点(12位)と貧打にあえぐだけでなく、防御率4.50もワーストと投壊に陥っている。
昨季リーグ3連覇を果たした広島は6勝1敗1分けでトップを走り、4番の鈴木は14日のオリックス戦で早くも3本目のアーチ。
軸が決まっているチームは、「予行演習」でもやはり強い。冒頭の麻生氏が続ける。
「特に打線が心配。軸になる選手がいません。新外国人選手のマルテは、2016年にメジャー88試合で15本塁打をマーク。長打が期待されているのに、いまだ本塁打はゼロ。4番には大卒3年目の大山君が座るというプランもあるそうですけど、まだまだ阪神の4番としてはもの足りない。ドラフト1位の近本光司(24=大阪ガス)、同3位の木浪聖也(24=ホンダ)はよくやっていると思いますが、相手投手の攻めが厳しくなる公式戦でどうなるか。いくら社会人出身の即戦力とはいえ、1年目から多くを望むのは酷でしょう」