雄星メジャー初登板に難敵が ア軍“守備の男”は打撃も曲者
21日の日本開幕第2戦でメジャーデビューするマリナーズ・菊池雄星(27)。新人左腕にとってアスレチックスは荷が重い相手かもしれない。
昨季のアスレチックスは、リーグ2位のチーム総本塁打数(227)、同4位の総得点(813)をマーク。打線が故障者続出の投手陣をカバーし、4年ぶりのポストシーズン進出を果たした。
打線の中心は、昨季の本塁打王(48本)であるDHのクリス・デービス(31)。昨季まで3年連続40本塁打以上、100打点以上をマークしているクラッチヒッターだ。菊池は、このデービスに加え、2番チャップマン三塁手(25)にも警戒が必要だ。
メジャー2年目で、華麗な守備が評価され、ゴールドグラブ賞の中で最も守備が優れた選手に贈られるプラチナ・ゴールドグラブ賞を受賞した。本人は「日本のファンに守備の美しさを披露したい」とディフェンス面をアピールしたが、打撃での貢献度も高い。昨季は打率2割7分8厘、24本塁打、68打点。アスレチックスは相手投手に極力、多くの球数を投げさせる待球がチーム方針(昨季リーグ2位の2万4930球)で、チャップマンは1打席あたり約4・1球(チーム2位)を投げさせた。相手バッテリーからは曲者としてもマークされた。