本田圭佑に経歴そっくり 初代表FW鎌田大地「挫折の歴史」
中学からG大阪のジュニアユース入りしたが、同期の井手口陽介(独2部=グロイター・フュルトMF)という怪物に出会い、ユース昇格がかなわずに高校経由でプロ入り……。
鎌田大地(シントトロイデンFW=22)の経歴は、やはりG大阪で天才・家長昭博(川崎MF)の前に一度は挫折し、星稜高で頭角を現した本田圭佑(メルボルンMF)と酷似している。
W杯3大会4得点という偉大な記録を残した先輩に対して、「全然意識はしません」と言い切る負けん気の強さを武器に、新鋭FWは森保ジャパン定着を狙う。
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日本五輪代表がブラジルから金星を奪った「マイアミの奇跡」の2週間後の96年8月に生まれた鎌田。「ソウル五輪金メダリスト・鈴木大地(現スポーツ庁長官)のように力強く生きてほしい」という両親の願いから大地と名付けられた。
小学生の頃から独特の間合いを持ったテクニシャンとして知られ、卒業時には複数のJ下部組織から誘いを受けたが、大阪体育大サッカー部出身の父・幹雄さんが「開校したばかりのJFAアカデミー福島に進んだ方がいい」と提案。本人も意気揚々と受験したものの、最終選考で不合格。熱心に誘ってくれたG大阪に入って、岸和田市の祖父母の家から通った。