女子大生プロ河本結が大会記録更新でV 黄金世代が抱く野心
河本の平均ドライバー飛距離234.69ヤードはランク13位。同世代の飛ばし屋、原英莉花(240.90ヤード・ランク7位)と回った時に、「とにかく飛ばさないと勝てない」と痛感してトレーニングに励み、飛距離を伸ばした。技術、メンタルともライバルの存在が成長につながっている。
小暮博則プロがこう言う。
「彼女のスイングはフェースを閉じ気味に上げながら、トップに収まる前に下半身を強烈に切り返しています。そしてループさせながらダウンスイングに入り、早い段階でつま先立ちになるくらい下半身が伸びてヘッドスピードを加速させている。インパクトでは下半身が90度近くも開いてハンドファーストでボールをとらえており、飛距離と方向性に優れている。強靱な下半身と左サイドの強さが光るパワフルなスイングといえます」
河本の今季目標は平均ストローク71.0を切り、賞金ランクトップ5に入ること。そして来年賞金女王になって、米ツアーQT受験と海外参戦も視野に入れ、3年かけて全米女子オープンタイトル取りの計画も立てる。黄金世代の野心はすごい。