ヤンキース田中2勝目逃す カギはやはり“ムシーナ級”の新球
田中はナックルカーブを試投したオープン戦では3本塁打を浴びたが、徐々に精度が向上。開幕戦で結果を残したことから、複数の地元メディアから「元エース並みのナックルカーブ」と持ち上げられている。
「元エース」とは、ナックルカーブの第一人者として知られるマイク・ムシーナのことだ。スタンフォード大時代に自ら編み出したナックルカーブを武器に、長らくヤンキース投手陣を牽引。オリオールズ時代の92年から引退する08年まで17年連続で2ケタ勝利をマークした。長打が少ないことにも定評があり、30本塁打以上を許したのは96年(31本)のみ。晩年の07年は152回で14被本塁打、20勝した08年は200回3分の1で、わずか17被本塁打だった。
昨季の田中は、それまで武器としていたスプリットを見送られるケースも目立った。今季の田中の命運を左右するのは「ムシーナばり」のナックルカーブか。