スカウト絶賛の大船渡・佐々木朗希“メジャー強奪”に現実味
3月31日、栃木の矢板運動公園野球場のネット裏には、いわくつきの外国人2人の姿があった。
いずれもドジャースのフロント幹部。ひとりはゲレン・カー編成部長、もうひとりはジョン・ディーブル環太平洋スカウト部長。今秋ドラフトの目玉、大船渡(岩手)の佐々木朗希(3年)が作新学院との練習試合に登板する姿をチェックしていたのだ。
2人は大谷(現エンゼルス)をめぐってタンパリングを疑われた経緯がある。
2016年11月、WBC日本代表とメキシコとの強化試合の練習中、ドジャースの主砲だったエイドリアン・ゴンザレスが大谷と談笑した際、その場にいたことが問題になった。MLBが調査し、翌17年、全30球団に対して日本ハムのアリゾナキャンプで大谷との接触を禁止する通達が出たほど。選手を獲得するためならルール違反と指摘される行為もいとわない連中が、佐々木に目を付けているのだ。
佐々木がこの日、マークした156キロのストレートに、日米合わせて18球団、計45人のスカウトは仰天。