成田美寿々ひと皮向け12勝目 課題の“3パットの壁”克服
【ヤマハレディース】
4打差3位タイ発進の成田美寿々(26)が、67のベストスコアで回り、逆転でツアー通算12勝目を挙げた。最終日は折り返して11番、12番の連続バーディーで首位のアン・ソンジュ(31)に追いつき、息詰まるマッチプレーの様相になった。
14番でアンがボギーをたたくと成田が単独首位に浮上。それでも17番パー3でアンが10メートル近いバーディーパットを放り込み、再び首位タイに並ぶと決着は最終18番パー5へ。ここで2オンに成功した成田が2パットバーディーを決めて、パーセーブのアンを突き放した。田原紘プロがこう言う。
「アンの14番ボギーは絶対にいってはいけないグリーン奥へショートアイアンで打ったボールが転がり出たのが原因であり、アイアンのうまい彼女では考えられないミス。おそらく首痛から1番手上のクラブを手にしてコントロールできなかったのだろう。ベストコンディションでなかったアンの隙をついて、崩れなかった成田のゴルフが素晴らしかった」
そして、「今週は3パットをしたくなかった」(成田)のも大きい。