守備に不安を抱えていながら、オフの間は満足に守備練習に取り組めなかった。昨季終了後、左肩を手術したため、オフの大半をリハビリに費やし、辛うじて2月のキャンプに間に合わせたという。
今季の田中は、武器であるスライダー、スプリットを低めに集める丁寧な投球で相手打線を封じ込めている。低めで勝負できるのは、捕手への絶対的な信頼感があってこそだが、サンチェスのキャッチングでは心もとない。得点圏に走者を背負った状況では、縦に落ちる変化球は投げにくいため、ピンチでは単調な投球になりかねない。
強打の正捕手とのコンビでは配球に工夫が求められそうだ。